受験勉強と栄養の関係|糖質・タンパク質・ビタミン類の正しい摂り方
栄養不足は集中力の低下につながる
「長時間勉強しているのに集中力が続かない」「眠気に負けてしまう」──受験生や保護者の方からよく聞く悩みです。実は、その原因のひとつに食事バランスの乱れがあることをご存じでしょうか。栄養は脳と体のエネルギー源であり、正しく摂ることで学習効率を大きく左右します。
本記事では、受験期に欠かせない栄養素「糖質・タンパク質・ビタミン類」に注目し、集中力を高める食事の摂り方を解説します。
なぜ栄養が受験勉強に直結するのか
脳は体重の約2%しか占めませんが、体が消費するエネルギーの約20%を使うと言われています。特に受験勉強中は長時間の思考活動で脳がフル稼働するため、栄養が不足すると以下のような不調につながります。
- 集中力の低下
- 記憶力の低下
- 疲労感や眠気
- イライラや気分の落ち込み
これらは「頑張って勉強しているのに成果が出ない」という悪循環を招きかねません。したがって、勉強の効率を上げるためには正しい栄養補給が欠かせないのです。
受験生に必要な3大栄養素

1. 糖質(脳のエネルギー源)
脳の主なエネルギー源はブドウ糖です。しかし、甘いお菓子やジュースで急激に糖を摂ると血糖値が乱高下し、集中力が途切れやすくなります。
おすすめの摂り方:
- 白米よりも玄米や雑穀米を選ぶ
- 全粒パンやオートミールを朝食に
- 勉強の合間の間食はバナナやおにぎりが◎
2. たんぱく質(脳と体の材料)
たんぱく質は筋肉だけでなく、神経伝達物質(セロトニン・ドーパミンなど)を作る材料でもあります。これらは「集中力」「やる気」をコントロールする鍵となります。
おすすめの摂り方:
- 朝食に卵料理を取り入れる
- 鶏肉・魚・豆腐をバランスよく
- 間食にヨーグルトやチーズも有効
3. ビタミン(代謝と疲労回復をサポート)
特にビタミンB群は糖質やタンパク質を効率よくエネルギーに変えるために不可欠です。また、ビタミンCはストレスや免疫力低下を防ぎます。
おすすめの摂り方:
- ビタミンB群:豚肉、納豆、卵
- ビタミンC:みかん、いちご、ブロッコリー
- 調理で壊れやすいため、生や蒸し料理で摂取
毎日の食事で意識したいポイント
- 朝食に 主食+卵や魚+野菜や果物 を揃える
- 間食は甘いお菓子より 果物(みかん、いちご、キウイ)・ナッツ・ヨーグルト
- 夜食は軽めにし、消化の良い おにぎりや味噌汁 がおすすめ
- 水分補給は 常温の水や麦茶 を中心に
- 献立を「ご飯・主菜・副菜・汁物」でシンプルに整える
今日からできる小さな工夫で集中力アップ
受験勉強の成果を最大限に引き出すには、勉強法だけでなく栄養バランスが欠かせません。糖質で脳にエネルギーを送り、タンパク質で集中力の土台を作り、ビタミンで代謝と回復を助ける。このサイクルを意識すれば、学習効率はぐっと高まります。今日からできる工夫を取り入れて、受験本番に最高のコンディションで臨みましょう。
今日からできる小さな工夫を取り入れて、受験本番に最高のコンディションで臨みましょう。
とはいえ、実際に「どんな食事を用意すればいいのか」「試験当日に子どもに何を食べさせたらいいのか」など、具体的な場面で迷うことも多いはずです。
そこで次回セミナーでは、 「模試で実力100%!集中力を落とさない“本番コンディション”の整え方」 をテーマに、さらに詳しく実践的な方法を解説します。
セミナー紹介
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